新聞「ウラジオストク」№2193 2007年8月17日号
日本人がスヴャトゴール(ロシアの英雄叙事詩の主人公)とアトラス(ギリシャ神話の巨人)に勝利した。ポスペロボ岬の地面が引き上げられる。 リュボフィ・ベルチャンスカヤ
確か、初めて母なる大地を双肩に荷ったのは巨人アトラスであり、遅れてブィリーナの英雄スヴャトゴールが大地を引き上げようとした。しかしあまりの重さに持ち上げることが敵わなかった。日本人アーティストの吉野祥太郎氏はロシアの英雄叙事詩を読まなかったであろうが、大地を持ち上げることができた。もちろんそれは簡単ではなかった。信じられませんか?フェリーに乗ってポスペロボ岬に行ってごらんなさい。ルースキー島で確信できるでしょう。 ランドアートフェスティバル「ルースキー島の迷宮」で祥太郎さんは芸術作品「汲み上げる(地球を引き上げる)」を創造した。フェスティバル参加者のどのランドアート作品よりも複雑で労力を要するスケールの大きい作品となった。(取り組みは7月からだった。) 「汲み上げる」は金属のロープで支えられている。作家は、地面という素材、実体、質感を強調した。私たちが日々足で踏みしめる地面を敬いつつ、「大地はこのようにあるべし」と見せるべく敢えて遠近法を用いて、その美しさとこの大変身近な素材を巧みに利用し訪れるものを驚かしてくれる。
(訳文:Noriko Tashiro)
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